現代人の宗教 6
現代人の宗教 6
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現代人の宗教 6 | NDLサーチ | 国立国会図書館
現代人の宗教
御茶の水書房
丸山照雄 編
目次
怨霊と鎮魂
五来重
庶民とご利益信仰
佐々木宏幹
密教と現代
勝又俊教
安楽死——生死の問題と現代
堀英彦
https://dl.ndl.go.jp/pid/12215973/1/3
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再刊のことば
講座『現代人の宗教』 十巻が刊行されてから、やがて十年を経過しようとしている。この間、人々の 宗教への関心は急速に広まり、かつ深まってきたといえるであろう。 しかし関心の深まりが、人々にと っての宗教への理解・認識をたやすくするものではない。 観念と情にしたがえば、他教をみわたす視 野を失い、客観化を意志すれば宗教心情の内面へ到る道を失う、といったぐあいである。
ひとつの宗教を選びとることが、排他独善の我執におちいることにならないためにも、諸教の世界を たずね、様々な実践者とのであいの生れることが望まれるのである。その意味で、本講座は諸教とので あいの広場でもあるだろう。
キリスト教教派神道、仏教の諸教にわたって、それぞれの宗教世界を内面に確立されている宗教者、 研究者、学者を招き、その肉声をもって語っていただいたのが、本書の内容である。 宗教の世界は、 そ の担い手たるよき人格を通すことによって、 主・客統一の理解を得ることが可能となるのである。
いま世間に宗教書はあふれているが、このような意図をもって編まれた書籍をみることはないだろう。 編者の志すところが十全に達せられているとはいえないまでも、少なからざる読者の再刊要望の声の起 こってくる理由は、そのあたりにあるのではないだろうか。
河出書房新社のご理解を得、多数の著者のご協力を賜り、ここに十巻の再刊をはたすことができたこ とを、読者諸賢とともに喜びとしたい。願わくば人々の机上に一冊でも多く開かれんことを。
合掌。
丸山照雄
一九八六年七月一日